三重県四日市で、もうひとつの結婚式

ご結婚式の前撮りロケーション撮影でも、ご自身の地元やご実家で撮影する、地元ロケーション撮影、もうひとつの結婚式のご依頼が増えて来ました。

今回は、三重県四日市て、新婦様のご実家での撮影です。ご結婚式は東京で挙式ご披露宴のご予定なのですが、96歳になるおじいちゃんは出席出来ないので、おじいちゃんと一緒に写真を撮りたいと言う事でした！

お支度に入り、色々とお聞きしてみると、賑やかで、人が多いのが苦手なおじいちゃん、もしかしたら、写真も嫌がるかと、そんなご家族皆様の心配をお聞きしながら、台所へ入ってみると、おじいちゃんを囲んで話されていたので、一緒に色々とお聞きして戦争の時の事をお聞きしてみると、とても詳しくお話しをして下さいました。おじいちゃんは、三重県で徴兵されて、名古屋港からフィリピンの戦線へ向かわれて、その後、台湾で終戦を迎えられて抑留され、広島の呉で復員されたとの事でした。戦友会でご友人との写真をコピーした物を、大切に財布にしまわれていて、当時の事を大切に心の中にしまわれていた様です。普段、ご家族の方が戦争の事をお聞きしても話しをされなかったとの事、今日は、お孫さんの撮影で、新郎様もそばで話を聞いてくれていたので、きっと話して下さったんだと思います。新郎様はメモをとりまとめてくださった、おじいちゃんの記録は、きっと皆さんにとって大切な物になったと思います。

新郎新婦様のお支度が整い、さっそく皆さんと撮影！　おじいちゃんは、おばあちゃんの写真をしっかり持って、真剣な表情、時々笑顔でたくさん写って下さいました(^-^)

引続き、お母様方のおじいちゃんのお家に向かいます。一人暮らしのおじいちゃんは、ご家族の皆さんの事も分からなくなって来ておられるので、一緒に撮影が出来るか心配だったのですが、ご家族の皆さんに囲まれて、普段の姿で、しっかり写って頂く事が出来ましたね！　こういう普通の写真こそ、本当になかなか残す事が出来ないので、とても貴重な写真になった事かと思います。

ご実家での撮影の後は、地元の神社である海山道神社で撮影させて頂きました。毎年、初詣に来られる神社との事で、ご結婚の記念にお参りをして、こうして撮影出来るのも素敵な記念になりますね。ご自宅へ戻り、すっかり時間が予定よいオーバーしているのですが、色打掛はお色直しをして、引続き地元で撮影です。

ご自宅から歩いて海に向かえば、新婦様が小学校の時に遊んでいた小さな港があります。特に何の変哲もないこの場所ですが、穏やかな海と空が、僕にはとても綺麗に見えましたので、空をたくさん画面に入れて撮影してみました。御在所の山々と空が、夕日色に染まり、お二人のシルエットの写真がなかなかカッコ良かったですね！

ご自宅へ戻り、お着替えをして頂く頃には、すっかり暗くなって、朝から夕方まで、しっかりご家族の皆さんと過ごして頂いた今日の撮影でした(^0^)/

＜ご注意！＞　この記事は９月４日の撮影です。


本日ご利用のお衣装　白無垢01-027　色打掛060


＊＊＊　撮影する事は、人を想う事　＊＊＊


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