四季折々の神宮を見て来ましたが、飽きる事はありません。宇治橋を渡り、作法に従い手水舍で清め、参道の玉砂利を踏みしめながら歩いていると自然と心が落ち着きます。たくさんの方々がお参りに向かう姿を見ながら石段を上り、御正宮で拝礼を行います。二拝二拍手一拝、決まったリズムが心地よく感じられます。でもここでは願い事は行いません。無心に手を合わせるだけなんです。そのあと参道を進み荒祭宮に向かいます。ここでも作法に従いお参りを行います。ここで初めて気持ちを念じる事となります。
お清め、参道を歩く自分達の足音、二拝二拍手一拝、無心、願う、決まった事をただ繰り返す。日々の生活の中では、当たり前の事ほど見失いがちになります。豊かな自然に囲まれた神宮の中で決まったお参りを繰り返す事で、自分を見直せるような気持ちになるのです。
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