2010年10月28日木曜日

白山山系の刈込池へ撮影

10月に入り、結婚式、京都での和装ロケーション撮影、春日大社や大神神社や往馬大社でのお宮参りと七五三の撮影が続いているのですが、ちょっと変わった撮影に行って来ました。

福井県と石川県と岐阜県の県境に広がる白山山系、山登りが好きな方であればご存知かと思います。「白山」と名の付く高山植物が多く、豊かな自然が残されている地域です。今回ある取材の仕事で白山山系の紅葉の撮影に出掛けて来ました。しかしながら全国的に厳しい天候で、秋雨前線と台風の接近、これ以上悪い条件が無いという感じ(*_*) 自然が相手の撮影は厳しい限りです・・・

白山山系にはブナの原生林が残されていて、動植物も豊かです。ブナの紅葉は、「紅葉」ではなく「黄葉」です。普段に公園や寺社仏閣で見る紅葉ももちろん美しいのですが、森の紅葉は色とりどり、その豊かな色彩に驚かされます。でもそれぞれ木々を見ていると、とても落ち着いた色彩なのです。藤原新也という写真作家の作品に「朽葉色と言えば心が通う」とう一節がありますが、森の紅葉はまさに朽葉色です。落葉するまでの一時に見せる優しい色合いは、哀愁に包まれた穏やかな時間を感じさせてくれます。

気温は3度、車に窓にあたる雨はいつの間にか、みぞれに変わっていました。山頂では雪が降ったかもしれません。

僕はある友人との出会いから「ブナ」という木の存在を知る事になりました。その出会いは自分の価値観を大きく変えるきっかけとなりました。大げさかもしれませんが「命」を考える事は森から学んだと言えるかもしれません。美しいと感じる気持ち、命を思う気持ち、写真を撮る事、今の仕事、上手く言い表す事は出来ませんが、それらは自分の中で繋がっているのです。


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